センバツでは準優勝2度の履正社(大阪)が、夏の甲子園では初めての決勝進出を決めた。大阪勢は昨年の大阪桐蔭に続き2年連続の決勝進出。

履正社は1回表に6安打を集中し4点を先制。守っては今大会初先発となった背番号17の岩崎峻典投手(2年)が好投。10三振を奪い1失点完投で快勝した。

試合は早朝からの雨の影響で約1時間遅れの10時1分にプレーボールとなった。

履正社は明石商先発の中森俊介投手(2年)の立ち上がりを攻め、先頭の桃谷惟吹外野手(3年)が中堅フェンス直撃の三塁打で無死三塁と出ばなをくじく。さらに池田凜内野手(2年)の左前適時打で試合開始直後に先制に成功。さらに1死後井上広大外野手(3年)の左前打で1死一、二塁とチャンスを広げ、内倉一冴内野手(3年)、西川黎外野手(3年)の連続適時打で3点を追加し、この回4点を奪った。

明石商はその裏、先頭の来田涼斗外野手(2年)が、履正社の先発の岩崎からバックスクリーンへ今大会通算47号を運び1点を返した。

履正社は5回、西川、野口海音捕手(3年)の連打で1点を追加。9回にも満塁の好機をつくり野口が2点適時打を放った。

明石商(兵庫)は得意の接戦に持ち込めず、センバツに続き準決勝で涙をのんだ。