最速163キロ右腕・大船渡(岩手)の佐々木朗希投手(3年)が、U18W杯(30日開幕、韓国・機張)から帰国後の9月中旬に、希望進路表明会見を行うことが23日、分かった。その席でNPB志望を正式表明するとみられる。この日から受け付けが開始されたプロ志望届は会見後に提出する見込み。まずは日本代表として、世界一へ挑む。

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佐々木が、ストレートに自分の夢を口にする。NPB志望選手に義務づけられるプロ野球志望届の届出期間開始のこの日、大船渡の学校関係者が「韓国からの帰国後に会見を行う予定です」と明らかにした。

U18W杯で4強入りすると、帰国は早くても9月9日になる。その後、学校側と佐々木本人、母陽子さんで希望進路確認を行う。会見日程は未定ながら、学校行事などとの兼ね合いもあり、9月第3週が有力だ。佐々木は4月6日、U18代表候補合宿で希望進路を「国内プロ1本です」と明言。その後は進路についての発言を避けているが、複数の関係者の情報を総合すると、国内プロ志望に変化はないとみられる。

堂々と結論を話すためにも、まずは目前の戦いに集中する。都内で行われた高校日本代表合宿2日目、前日に続き2日連続でブルペン入り。変化球を交えた23球を投げ「思うように投げられなかった」と話した。一方、打席で佐々木の直球軌道を確認した東邦・石川は「見えない」と驚嘆するなど、周囲の佐々木評はあらためて高まっている。

24日は都内でダブルヘッダーの練習試合が行われる予定で、佐々木も7月24日の岩手大会準決勝以来、1カ月ぶりの実戦登板が濃厚だ。「短いイニングでもいいので、打者相手にしっかり投げたいなと思います」と意気込みを示した。