“組織改革”で復権を目指す。第72回秋季全道高校野球旭川地区予選の組み合わせが、道内10地区のトップを切って27日に決まった。

4季ぶりの道大会出場を狙う旭川実は今夏、5年ぶりに北大会進出を逃した。新チームでは一体感を高めるため、チーム主将・濁沼奨人一塁手と、ゲーム主将・児玉侃樹(かんじゅ)二塁手(ともに2年)のダブルキャプテン制に変更。17年秋全道準優勝の強豪が、新体制で全道王者を目指す。

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1年間の鬱憤(うっぷん)を、この秋、晴らす。旭川実は95年夏の甲子園で8強に進出するなど、春夏5度の聖地を経験する強豪も、道大会は18年夏の北北海道大会を最後に丸1年、遠ざかっている。チーム主将の濁沼は「僕らは挑戦者。自分たちの代で、新たな流れをつくりたい」と意気込んだ。OBの兄勇人さん(23=団体職員)も甲子園には届かず「何とか兄の分も」と、06年以来14年ぶりセンバツ切符を思い描いた。

前チームから主力として試合に出ていた戦力が複数残り、けん引役を担う。ゲーム主将の児玉は、昨秋から試合に出ており「先輩たちの代で道大会に1度も出られず、責任を感じている。新チームでは、その悔しさを力にしたい」。先頭打者を務めてきた児玉、2番川上拓巳右翼手、3番渡辺宏斗三塁手(いずれも2年)が引き続き打線の軸となり、19日の旭川私学大会では、今夏の北大会王者旭川大高、同8強の旭川龍谷、旭川明成を連破した。地区敗退後に地道に蓄えてきた力を、一気に爆発させる。

現3年生は11人と少なかったが、2年生は30人と多く、全体の人数も昨秋スタート時の41人から11人多い52人になった。全体を見渡し、より意思統一できるようにと坂口新監督(35)は、3年ぶりに複数主将制に変更。指導面も夏の敗退以降、同監督が主にバッテリー、OBの立花修人コーチ(23)が野手と分担制に。同監督は「自分1人で背負い込み過ぎていた部分があったので」と、連係することで、すべての選手の好不調を把握していく。

昨夏の北大会準決勝で、優勝した旭川大高にサヨナラ負けを喫した。秋の新チームスタート時、坂口監督は1週間、野球部の指導から外された。秋の地区予選前に復帰も、動揺した中での船出だった。「この1年、自分の中でも焦りがあった。この秋からは、しっかり腰を据えて、踏み出していきたい」。14季ぶりに道大会に出場した15年夏は、勢いに乗り北大会決勝に進出した。トンネルを抜けた先には、必ず光が待っている。【永野高輔】