学法石川が喜多方を7回コールドの9-1で下し、15日の王者・聖光学院との2回戦に進んだ。先発佐藤日翔(はると)投手(2年)が4回2安打無失点、打っても先制打を含む3安打と活躍した。

夏も投手と三塁の主戦だったが、4回戦で光南に敗れた。大会後にU18ワールドカップ(W杯)代表の西純矢投手(創志学園3年)を参考にフォームを改造。「腕の振り、足の上げ方をまねしたら低めの直球が伸びて、変化球のキレも良くなった」。支部大会では1番も「自分がやらなきゃ」と気負いすぎで制球を乱し、佐々木順一朗監督(59)は「背番号で野球をやるんじゃない」と夏の5番に戻し奮起を促した。

夏13連覇、秋4連覇中の聖光学院との対決に向け佐藤日は「聖光で100パーセント甲子園に行くより、聖光を倒して甲子園に出て注目されたいから入学した。最高の舞台ですね」と頼もしい。昨年11月に就任した佐々木監督にとっても、福島では初対決。仙台育英(宮城)時代、聖光学院・斎藤智也監督(56)とは7勝3敗。「楽しみしかない。やっと来たなという感じ。かじりついて離さないようにしたい」と笑顔で対戦を心待ちにした。【野上伸悟】