天理は打線も活発で、先発全員の16安打、12得点で大阪桐蔭を圧倒した。1点リードの6回。1死一塁から犠打で2死二塁へ走者を進めると8番田中輝希内野手(2年)の右前適時打から4連打で一気に5点を奪い、試合の大勢を決めた。

運にも恵まれた大会だった。地元開催もあり、1枠増の3校が出場できた。県大会準決勝では智弁学園に3-13の5回コールド負け。3位決定戦で県立進学校の奈良に2-1の辛勝で滑り込み出場した。さらに、この大会からベンチ入り枠が18人から20人に増え、達も背番号19でメンバー入り。2度の雨天順延で初戦が20日から23日に延期し、調整時間も十分確保できた。

近畿大会4試合はこの日の3発など、合計8発38得点の猛打で報徳学園、奈良大付、履正社、大阪桐蔭と強豪を次々破った。中村監督は「近畿大会はまた別と気持ちを切り替えた。気持ちで負けるなと選手には伝えた。この4試合をもう一度やれと言ってもできない。すごい。選手をほめてやりたい」と感無量だった。