日本高野連は19日、大阪市内で理事会を開き、9月上旬に台湾で行われるU18アジア選手権に出場する高校日本代表の監督に、明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督(64)を選任したと発表した。

馬淵監督は90年から明徳義塾の監督を務め、この春のセンバツも2年ぶりに出場。同校を夏19度、春15度甲子園に導いている。甲子園通算勝利数51勝は歴代4位。02夏に全国制覇し、同年の日米親善野球で高校選抜チームの監督を務めた。

馬淵監督は「指名を受け、身の引き締まる思い。代表チームの誇りを持ち、闘志を前面に出し、目標に向かって挑戦していきます」とコメントした。

昨年までの2年間のU18代表監督は元報徳学園(兵庫)監督の永田裕治氏(56)が務めていた。昨年、夏の甲子園後に韓国で行われたU18ワールドカップ(W杯)は5位だった。

以前は大会ごとに代表監督を選んでいたが、ルール、判定など国際大会に対応するには長期の就任期間が必要と、日本高野連が判断。16年から代表監督を務めた元拓大紅陵監督で19年1月に死去した小枝守氏(享年67)から、2年を一区切りの任期としている。馬淵監督は現役監督だが、同様の任期を務める。

またヘッドコーチには花咲徳栄(埼玉)の岩井隆監督(50)、コーチには智弁学園(奈良)小坂将商監督(42)、沖縄尚学(沖縄)比嘉公也監督(38)が就任した。

4月3日から3日間、代表合宿(場所は未定)を行うことも発表された。

◆馬淵史郎(まぶち・しろう)1955年(昭30)11月28日、愛媛県生まれ。現役時代は遊撃手。三瓶(みかめ=愛媛)から拓大を経て、いったんは民間企業に就職。その後、社会人の阿部企業でコーチ、監督を務め86年の日本選手権では準優勝。87年から明徳義塾のコーチに就任。90年から同校監督になった。教え子のプロ野球選手は元ヤクルト森岡良介内野手、DeNA伊藤光捕手、楽天石橋良太投手ら。