栃木県高野連は16日、宇都宮市内で運営委員会を開き、今夏の選手権大会に代わる県独自の大会について概要を発表した。

大会名は「2020年栃木県高校野球交流試合」。各チーム1試合だけ(1チームだけ2試合)の交流戦を行う。藤田光明理事長は「夏休みの短縮、授業時間の確保。どうしても日程的にトーナメントの試合数をこなすのが難しいと判断した。夏の大会で使用できる球場で試合を行うことを優先した」と説明した。

7月18、19、23、24、25、26、8月1、2日の8日間で、栃木県総合運動公園野球場、宇都宮市清原球場、とちぎ木の花スタジアムの3球場を使用。61校、59チーム(益子芳星・那須・さくら清修の連合1チーム)が参加する。

1日2試合の開催で、試合は午前、午後にするなど間隔を空けて行う。入場者は原則、無観客試合。ただし控え野球部員と、選手の進路を考慮しプロのスカウトの入場(スタンド)は認める。現時点で保護者の入場は不可としているが、今後、安全面が確保できた場合、再検討もある。

今大会は、3年生のための大会であることが強調された。ベンチ入りの選手は、通常の県大会同様の20人。ただし、3年生単独の場合は20人以上でも登録を認める。菅野光広会長は「3年生を中心に試合ができるように、考えてあげたい。区切りやけじめ、また次へのステップになるような試合にしてもらいたい。それが当連盟の願いです」と話した。

組み合わせ抽選会は6月23日。昨秋の県大会の成績やここ数年の成績を参考にグループ分けをした上で、部長が代表で抽選を行う。感染防止対策については、高野連のガイドラインに沿った形で検討中。抽選会にて、あらためて発表する。