北海は2回1死二塁で、6番馬場湧磨左翼手(3年)が、公式戦初安打となる先制の中前適時打を放った。

今大会が初のベンチ入り。初戦の大麻戦は2番に入り二飛と四球だけで途中交代。2回戦の北海学園札幌戦はベンチスタートで、9回裏の守備だけだった。「今大会は毎試合メンバーが変えられる。ここで打たなければ、もう出番はないと思った」。背水の思いで放った一打が決勝打となり、南大会進出につなげた。

▽北海の平川敦監督(49) 道大会に行ける。3年生にまだ野球をさせてあげられて良かった。馬場もいいところで打って、岸も4回まで無安打投球と、しっかり投げてくれた。

▽先発し5回被安打2、無四球無失点と好投した北海主将の岸新太郎投手(3年) OBからTシャツ、ポロシャツや帽子などが届き、スタンドに入れない先輩方に、陰ながら応援されているのを感じる。この先も勝って期待にこたえたい。

▽母校の北海に敗れた札幌創成・遠田誠治監督(56) 力あるチーム相手に守備が乱れるとこうなってしまう。スタンドの1、2年生はこれだけ差があると分かったはず。僕たち指導者も含め、いい勉強になった。

▽昨年春に続き北海に敗れた札幌創成の吉田拓海主将(3年) 先輩たちから北海に勝ってくれと言われていたので悔しい。これだけ点差が離れたのは、まだまだ練習が足りなかったということ。後輩たちにはさらに上を目指して練習してほしい。