神村学園が猛打さく裂で2年連続で夏の鹿児島を制した。

2-2の3回。「3番遊撃」で先発したプロ注目の二刀流、桑原秀侍投手(3年)が先頭で、直球を捉え、推定125メートルの中越え弾。本人も「まさか入るとは思わなかった」と驚いた高校通算17号が口火となり、1死からの4連打など打者一巡で4得点を奪って突き放した。

その後も攻撃の手を緩めず、終わってみれば17安打12得点。桑原は9回1死二塁でマウンドへ。最速149キロのエース右腕が試合の最後を締めた。今大会は3年生21人全員がベンチ入りし、桑原は「甲子園がなくて残念だが、3年生全員で全力プレーができた。一生の思い出ができました」と声を弾ませた。