荏田は投打がかみ合い、初戦を突破した。

先発のエース堀岡凜太郎投手(3年)は5回まで無安打ピッチング。6回に1点を失うも、6回3安打1失点9奪三振と試合を作った。

この試合はテレビ中継がされており「初回はテレビがいて緊張した」と笑った。神奈川代替大会は保護者の入場が認められていない。テレビの前で見守る家族へ、3年間の集大成を見せた。「感謝の気持ちを持って投げた。ストレート中心で、真ん中でもいいから思いっきり腕を振りました」汗を拭った。

9回には、横浜緑ケ丘・進士碧主将(3年)が安打を放ち、一塁上で足をつるアクシデント。堀岡は真っ先に水を持ってベンチを飛び出した。「自分もピッチャーをやってて足がつる。同じ気持ちになったら行ってあげないと」。両校は合同合宿や練習試合を行っており、知ってる間柄。敵味方関係なく、手を差し伸べた。