昌平が延長タイブレーク戦を制し決勝へ進んだ。
2回に2点を先制するも、最終7回に同点に追い付かれタイブレーク戦へ。9回3点を追加し浦和学院を下した。
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9回、1点を勝ち越しなお2死一塁、吉野哲は左翼スタンド中段に打球を突き刺した。浦和学院のプロ注目右腕、美又が投じた内角のスライダーをフルスイング。「自分が勝負強いのは分かっている。スライダーを狙うと決めてました」。一振りで決勝進出を決定付けた。
9回の打席が回ってくるまで2三振。すべてスライダーで決められていた。それでもタイブレークの緊迫した場面で、あえて打ち取られてきた球を狙った。「今日は良いところがなかった。自分のスイングだけは崩さないようにしようと打席に入りました」。初球に狙い通りの球を見逃したが、ここから黒坂洋介監督(45)の「思いっきり行ってこい」のサインに背中を押された。2球目。続けて投じられた狙い球を今度こそ振り抜いた。メットライフドームでのうれしい1発。「プロ野球が目標で、そのグラウンドで、できて光栄。1本出てうれしいです」と笑った。
試合前、黒坂監督から「昌平の歴史を変えよう」と送り出され、高校通算28本目の本塁打で現実のものとした。この1発で、チームは初戦から6戦連続で本塁打を記録中。絶好調の打撃陣で23日の決勝も打ち勝ち、埼玉の高校野球の歴史も塗り替える。【湯本勝大】

