昨年の秋季県大会で準優勝し、19年ぶりに東北大会進出を果たした仙台商が、古川黎明を8-0の7回コールドで下し、2年連続の東北大会出場へ好発進した。昨秋は、1年生ながら主戦として、チームを準優勝に導いたエース斎賢矢(2年)が6回を投げ無失点。打者19人に対して12三振を奪う快投で、圧倒的な存在感を見せつけた。
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身長168センチのエースが、大きく見えた。しなやかなフォームから繰り出す伸びのある直球で、三振の山を築いていく。斎は「変化球はタイミングをずらす程度で、直球で押した」と、言葉もストレートだ。初回いきなり3者連続三振を奪う派手スタート。しかし2回は先頭に二塁打を浴びた。斎は「打たれて、心に火がついた。少しギアを上げた」と奮い立ち、2者連続の三振を奪い、あっさりピンチを切り抜けた。
斎の闘志あふれる熱投に刺激された打線は、2回1死一塁から二塁失策で先制。続く9番が犠打で2死三塁と好機を広げ、上位打線の3連打で4点を先取した。援護点をもらった斎は、以降4イニングで1安打1四球7奪三振。6回2死は外角直球で12個目の三振を奪い、「こんなに取ったのは久しぶり。1試合の最高は9個くらいなので、少しうれしい」と笑みを浮かべた。
昨秋は1年生ながらエース格として、中部地区予選全4試合に登板。負ければ終わる敗者復活戦2試合に完投し、県大会出場に貢献した。勝てば東北切符をつかむ準決勝の先発を任され、完投勝利を飾った。東北大会では初戦の青森山田戦に先発。試合は0-1でサヨナラ負けを喫したが、斎は1失点完投。当時1年生ながら、強豪を相手に互角に渡り合った。斎は「強豪相手でも、インコースの直球が通用することがわかった。そのインコースを使って(今秋は)抑えたい」と意気込む。
翌21年に創部100年を迎える伝統校は、春1回、夏3回の甲子園出場を誇る。斎は「センバツにもつながるので、2年連続の東北大会出場を目指してやりたい」。83年夏以来の聖地へ。進化したエースが、勝利のために右腕を振り続ける。【相沢孔志】

