岩手を引っ張る2年生バッテリーが、盛岡南打線を封じ、5年ぶりの県大会出場に1歩前進した。エース右腕・西村智貴が直球と縦横2種類のスライダーを投げ分け6安打3失点で完投勝利。13奪三振の力投だった。8回1死一塁のピンチでは、西村をリードした小野晃捕手が二盗を刺し、打っても2安打1打点と援護した。

背番号1は物おじしなかった。3-1の4回。西村は先頭に左越え本塁打を許し、1点差に迫られた。それでも「1発を浴びてスイッチが入った。流れを引き渡さない投球を意識した」と、次打者から5者連続三振。5回以降は8回1死まで打者10人を完全に封じ、最終回は全球ストライクのわずか9球で締め、「低め低めを意識して、最後まで投げ切れて良かった」。小野晃は「リードしていて楽しかったし、直球でも三振が取れていたのが(西村の)成長を感じた」と褒めた。

夏の県独自大会で黒沢尻工に敗れた翌8月19日から新チームが始動。高橋拓也新監督(34)のもと、主将に小野晃、副主将には西村が選ばれた。小野晃は「(西村は)学校では静かな性格なのに、グラウンドに立つと目線が鋭くなって、野球の考えをチームに発信してくれる。頼りになる存在」と信頼を置く。バッテリーを中心に、チーム一丸で県切符をつかみ取る。【佐藤究】