大崎中央のスピードスターは岩手の強豪大で腕を磨く。

麦谷祐介外野手(3年)は北東北大学野球リーグで34度の優勝を誇る富士大(岩手)への進学が決まった。同大は外崎や山川(いずれも西武内野手)ら多くのプロを輩出しており、「全国から素晴らしい選手が来て、プロ選手を多く輩出しているイメージ」と心技体でレベルアップを図る。

自慢の快足には絶対の自信を持つ。今夏は1番中堅で出場し、初戦(2回戦)の松島戦では勝ち越しの適時打を含む3安打1打点3盗塁で勝利に貢献。続く3回戦で敗退したが、麦谷は50メートル走5秒台の脚力を武器に、2戦で6盗塁を成功させた。

大学での目標は「~日本一で恩返し~」と色紙に書き記した。「勝負強い打撃と走力を生かした守備と走塁にフォーカスしたい」と、リーグ戦首位打者や盗塁王のタイトル獲得を視野に入れつつ、同大初の大学日本一を見据える。富士大OBでもある平石監督は「走攻守は高校生でトップクラスだと思う。実力をいかんなく発揮して、全国大会に導いてほしい」と飛躍を期待した。

◆麦谷祐介(むぎたに・ゆうすけ)2002年(平14)7月27日生まれ、仙台市出身。小学2年時に楽天イーグルス・ベースボールスクールで野球を始める。袋原中では楽天シニア1期生として所属。2年夏からベンチ入り。右投げ左打ち。50メートル走5秒9、遠投95メートル。179センチ、73キロ。家族は両親と姉。目標の人は元楽天投手で今秋まで楽天シニア監督を務めた川岸強氏。