龍谷大平安が8日、京都市内の同校グラウンドで始動し、甲子園制覇のスタートを切った。昨秋は京都府大会を1位で勝ち上がり、近畿大会は準々決勝で智弁学園(奈良)に敗れて8強だった。3月開催予定の第93回選抜高校野球大会は、近畿地区出場枠の実質残り2枠を競う状況だ。

この日は入念なウオーミングアップ後、守備練習や走り込みなどを実施。主将の吉田元内野手(2年)は「センバツに出られる可能性が残っています。頂点を狙います。可能性を信じて、みんなは自分が思っている以上に気持ちが入っている。優勝を目指して日本一にならないとダメだと思っています」と気合を込めた。

春41回、夏34回、甲子園出場の名門校を率いる原田英彦監督(60)は「秋にああいう形で京都を勝ってくれた。夏までに変わったところを見せないといけない」と話し、テーマに「進化」を掲げた。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、3月の沖縄合宿実施は中止になる可能性が高い。

吉田は「(感染状況は)あまり考えないようにしています。このチームで練習再開できています。1日も無駄にしないようにしたいです」と語気を強めた。