初戦で大敗しても、松原・槻田幹雄主将(3年)は前向きだった。先発したが、初回から打者一巡で5点を失った。3回途中まで投げるも、チームは15安打20失点の5回コールド負けを喫した。「(日大三は)レベルが違いました。これが全国のチームなんだなと思いました。打球速度が速く、今まで見たことがなかった。自信を持って投げた球も、センター前に返されました」と率直に話した。

緊急事態宣言により、都立の部活動は大きく制限された。チーム練習を再開できたのは、3月20日になってから。それまでは自主練習をするしかなかった。部員間で連絡を取り合って、公園でキャッチボールをしたり、各自で素振りをしたり。それでも、公式戦に臨めたことは財産だ。「みんなで楽しくやろうと言いました」と、一方的な展開になってもベンチの声は尽きなかった。5回に1点をもぎ取った。

「(日大三の)あの野球を目標に、夏までやらないといけません。夏は、もっと違う松原高校を見せたい」と切り替えていた。