千葉学芸が春は初めての関東大会出場を決めた。

初回、2四球と相手失策で1点を先制すると、5回には2死満塁から板倉颯汰内野手(3年)の右前適時打で2点を追加。投げては先発の北田悠斗投手(3年)がテンポ良く打たせてとる投球で4安打3三振の完投勝利。投打がかみ合い勝利を手にした。

チーム力で勝ち取った。昨年から、コロナ禍で思うような練習時間を作れない中、ミーティングに多くの時間を割いた。学年別、ポジション別で話し会い、監督に報告。コミュニケーションを重ねた。高倉伸介監督(45)は「今までは話す暇があれば、打撃練習をしようとやってきましたが、ミーティングを多くしたことで、団結力、意思疎通。それがうまくできるようになったと思います」と振り返った。

お互いを支え、持っている力を出し切った。3番で高校通算57本塁打の有薗直輝内野手(3年)は2四球1安打。そこで力を発揮したのが4番の板倉だった。板倉は「以前は、凡退しても有薗がいるという安心感があって甘えていた。今は有薗の後ろになり、歩かされることも多いので、自分が決める、という気持ちで打席に入っています」と2打点の活躍で、勝負強さを発揮した。高倉監督は「打てなかったら守る。守れなかったら声を出す。今大会はそれができていた。合格点をあげたいと思います」と笑顔で選手たちをたたえた。

目指すは千葉県大会初優勝だ。板倉は「関東大会出場はうれしいですが、まずは春の大会優勝が目標。4日の決勝に向けて、気持ちを切り替えます」と、力を込めた。