花咲徳栄(埼玉)が、逆転負けで敗退した。守備のミスや走塁ミスもあり、岩井隆監督(51)は「課題は細かいところ。走塁ミス、カバーミス、失策など(守備では)アウトの取り方ですね」と振り返った。県大会で準優勝。関東大会でも経験を積み「だいぶチームらしくなった。攻撃もいいし、投手陣をもう少し整備したい」と夏を見据えた。

試合は3-7で迎えた5回に打線がつながった。4連打で3点を奪い、さらに1死満塁で飛川征陽(せいよう)外野手(3年)が右中間を破る適時二塁打を放ち、2点を追加。一気に5点を加え、勝ち越した。

しかし6回以降は追加点を奪えず、7回に逆転を許した。

先発した背番号「1」の松田和真投手(3年)は、1回を被安打4の3失点で降板。岩井監督は「ヘロヘロ。疲れていた」と明かした。

8-7で迎えた7回1死一、二塁からは、3番手でプロ注目の右腕、堀越啓太投手(3年)がマウンドに上がった。しかし二塁へのけん制悪送球と暴投で同点とされ、2死満塁から勝ち越しの適時打を許した。堀越は「自分のせいで(得点を)取られてしまった。自分で、今日は負けてしまった」と反省。課題については「気持ちの面。心がまだ弱い。もっと粘りきらないといけない」と振り返った。最速146キロで、目標のプロ入りに向け「制球の安定と、あとは最速150キロを出せるようにしたい」と力を込めた。