智弁学園(奈良)が敵失で決勝点を挙げて京都国際を下した。

もう1試合では、大阪桐蔭が智弁和歌山にサヨナラ勝ちした。両校は30日の決勝で激突。昨秋の近畿大会決勝、3月のセンバツでは智弁学園が勝っており、現チーム3度目の対決となる。

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智弁学園が8回に勝負を決めた。2-2同点の1死満塁でスクイズを敢行して失敗したが、三塁走者が三本間で挟まれる間の敵失で決勝の2点を挙げた。小坂将商監督(43)は「前半が終わってバントミス2つ。ヒットもなかなか出ない。5回が終わって全員に活を入れた。今日は負け試合。見えないミスを夏までになくしていかないといけない」と勝っても危機感あらわ。決勝は公式戦2連勝中の大阪桐蔭が相手。8回に決勝のホームを踏んだプロ注目の前川右京外野手(3年)は「(小坂監督に大阪桐蔭は)『同じ高校生で同じ人間。全員でまとまっていけ』と言われています」と気合を込めた。

○…京都国際は終盤8回の悪送球で決勝点を献上してしまった。1死満塁からスクイズを外したものの、挟殺プレーで送球ミスが出た。想定した練習はしていたが、新チームになってからスクイズの場面は公式戦では初めてだった。小牧憲継監督(37)は「成長はしていると思う。でも、あそこを乗り越えないと強い相手には勝てませんね」と振り返った。