6大会連続の甲子園出場がかかる花咲徳栄(埼玉)の扇の要が、味谷大誠捕手(3年)だ。二塁送球は最速1・78秒の強肩。切れ目のない打線の主軸を担い、さらに足も速く機動力も持ち味。総合力の高いチームの中で、存在感を見せる。

層の厚い投手陣を、うまくリードする。最速140キロ超の投手を複数人擁し「絶対に(1試合)2人以上が投げるので、個性をいかしたい。打線には自信がある。失点を抑えれば勝てる」と話す。春の県大会では、決勝で浦和学院に敗れた。関東大会は準々決勝の常総学院戦で守備や走塁のミスが響き敗退し「春はまだチーム一丸になっていなかった」と反省。悔しさは、しっかり胸に刻んだ。

チームの目標は、もちろん日本一。そのために「まずは『味谷は頼りになる』と思わせられるような捕手になりたい」。チームを勝たせる捕手になる。【保坂恭子】