西武台千葉が、先発のエース渋谷修投手(3年)の粘り強い投球で、8回コールドで初戦突破を果たした。

「初回から5回までは腕が縮こまって…」と、真っすぐとチェンジアップを中心に。6回からは変化球を中心に緩急を使い、7安打されながらも2点に抑える粘りの投球を見せた。

ベンチに戻ると、皆川浩一監督(61)に「シングルヒットはOK。長打さえ打たれなければいいぞ」と背中を押され、走者を出しても焦らず。「調子は良くなかったけど、悪いなりの投球ができたと思います」と、自信を見せた。

渋谷のモットーは笑顔だ。度重なるピンチにも、マウンドでは笑顔。落ち着いて自分の投球に集中した。「入学したときから、マウンドではつらい時こそ笑おうと意識してきました」とニッコリ。次戦は、今春センバツ出場で春季関東大会の覇者専大松戸だ。「全力で抑えにいきたい」。力強く話した。