今春九州大会準優勝の九州国際大付(福岡)は13-3の6回コールドで古豪・小倉を下した。プロ注目、最速152キロ右腕の柳川大晟投手と最速145キロ右腕の山本大揮投手(ともに3年)の「ダブルエース」が、今夏初登板した。

柳川は4回から2番手登板。直球とフォークを軸に2イニングを投げ、4安打1失点で3三振を奪った。だが、5回に甘い直球を右越え三塁打されるなどして失点。「力み過ぎて調子が悪かった。迷惑をかけたので(次は)チームを勢いづけ、いい流れを持ってきたい」と反省した。春の九州大会では背番号1だったが、今夏は11に変更となり、悔しさもバネに奮闘する覚悟でいる。

一方で、山本は6回に登板し、スライダーとカットボールを交えて1イニングを無安打2奪三振で無失点。それでも、万全だったわけではない。6月の練習試合で右脇腹の肉離れに襲われた。そこから治療に専念し、4月の春季九州大会以来という公式戦登板に間に合わせた。エースとして挑む夏へ自覚は十分で「全試合無失点でいけたらいい。野手に流れを持っていきたい」と気合を込めた。【菊川光一】