高崎健康福祉大高崎のエース右腕が、うれしい公式戦初完封だ。今仲泰一投手(3年)は東農大二打線を散発4安打に抑え、ホームを踏ませなかった。「完投も初めてです」と淡々と言った。うれしいか問われても「実感がないです」。果たした仕事とのギャップが格好良かった。青柳博文監督(49)からは「ボール球が多かったが、思い切って腕を振っていた。次につながる」と評価された。

真っすぐが走った。右打者の内角にもビシビシ投げ込み、奪った三振は10。初回には自己最速を1キロ更新する148キロを記録した。後半は変化球の割合を増やし、的を絞らせなかった。4強に進んだが「1つのヤマ場を乗り越えたのは、チームとしても成長できます。もう1度、みんなで話して、チームの力を高めたい」と気を抜くことはなかった。