ノーシードの公立校・狛江が、シード校で16年夏の西東京大会Vの八王子学園八王子を撃破し、12年ぶりに8強入りを決めた。

戦国西東京に波乱が起きた。西村昌弘監督(37)は激戦を「夢のようです」と感慨深く振り返った。2回にスクイズで先制点こそ許したが、「八王子さんは序盤がすごいチーム。0-3までは良いと言っていました。出来過ぎです」と想定内だった。

そこから徐々に流れを引き寄せ、4回に三竿拓朗内野手(3年)の適時打と、押し出しで逆転。直後に同点に追いつかれたものの、5回に杉本裕世内野手(1年)の左前適時打で再び勝ち越し、その1点を守り抜いた。杉本は「勝ったときは実感がなかったです。(今になって)強豪を倒した喜びが、だんだんと湧いてきました」と次第に表情を緩めていった。

準々決勝では世田谷学園と対戦する。

▽八王子学園八王子・羽田慎之介投手(3年、プロ注目左腕もケガの治療で今大会登板なし)「次の試合で投げる予定で、準備をしてました。今後については、いろんな人と話して決めていきたい」