神戸国際大付が甲子園出場に王手をかけた。

0-2で追いかける4回。先頭打者が内野安打で出塁し、続いた1死一、三塁の好機で5番・武本琉聖内野手(3年)の一塁強襲打の間に三塁走者が生還し、1点差に迫った。勢いに乗った打線は、なおも1死満塁と攻め、7番・楠本晴紀投手(2年)が打席に立った。「初球からどんどん振っていこうと思っていた」。その言葉通りに初球の変化球を右前へ運び、2人の走者が生還し逆転に成功。その後も合わせて10人の猛攻で6点を奪い突き放した。

投げてはプロ注目の最速147キロ右腕・阪上翔也投手(3年)が先発。しかし、制球が定まらず3回途中で降板。3回に塁が埋まった状況で登板した2番手楠本は、その場面では押し出し四球を与えたが、それ以降は落ち着いた投球で、6回1/3無失点と粘りの投球を見せた。投打で役割を果たし「要所要所を抑えることができてよかった」と振り返った。

夏の甲子園出場まであと1勝。青木尚龍監督(56)は「次もなんとかとりたい。春も経験させていただいたので、夏もなんとかつかんで体験したい」と意気込んだ。