全国高校野球選手権は18日、雨天のため予定されていた3試合が19日に順延。日本文理(新潟)の敦賀気比(福井)との初戦(2回戦)も19日から20日に延びた。現地で待機するチームと同様に応援態勢を整える学校側も仕切り直しの繰り返しを余儀なくされている。

生徒、保護者で約200人が新潟から甲子園に駆けつける予定。「順延するたびにバスをキャンセルし、予定が決まってはまた予約する繰り返しです」と星野透副校長(61)。09年夏の準優勝、14年夏ベスト4と甲子園への往復は慣れているが、星野副校長は「まだ試合をしていない段階で予約の繰り返しは違和感があります」。吹奏楽部は22日に県のマーチングのコンテストがあり、甲子園行きを断念。初戦は同校では初めてブラスバンドがいない甲子園になる。

感染予防策では通常1台に40人ほど乗車する応援バスの定員を上限20人に。県外出身選手の保護者は在住地と甲子園の往復にし学校には立ち寄らないことにした。宮崎商、東北学院(宮城)が出場辞退となり、星野副校長は「本当にかわいそう。選手には無事に試合をして元気に帰ってきてほしいです」と話した。

▼日本文理ナインは18日、大阪のパナソニックの室内練習場で午後3時から約2時間練習。また大会本部は同日、相次ぐ雨天順延と出場辞退校が出たことを受け、19日から3回戦終了までの日程を調整。日本文理の初戦は20日の第3試合(午後1時)から第2試合(午前10時30分)に変更された。

◆支援金 日本文理では全国高校野球選手権に出場している野球部の支援金を募っている。度重なる雨天順延により宿泊費などの経費が不足しているため。申し込み、詳細は日本文理高校ホームページ内「寄付金のお願い」へ。