東北の雄・仙台育英が、東北との「黄金カード」を9-0で制し、秋10年連続25度目の県優勝を決めた。

0-0の4回2死二、三塁。この試合、初めての得点機に、5番秋元響内野手(2年)がしぶとく一塁手の右横を破った。二走の遠藤太胡(だいご)外野手(2年)も一気にホームへと生還し、2点を先制した。6回1死三塁では、3番岡田大成内野手(2年)がスクイズを成功させて1点を追加。8回には打者一巡の猛攻で、一挙6得点で突き放した。

投げては、先発した左腕・斎藤蓉投手(2年)が、9回を投げ完封勝ち。キレのある直球を軸に変化球を織り交ぜながら散発2安打に封じ、1四死球と堂々のマウンドだった。バックも無失策でもり立てるなど、投手を中心とした堅い守備は顕在。4回以降はノーヒット投球だった。

昨秋は宮城、東北王者の2冠に輝き、今春センバツでは8強入りも、夏は宮城大会4回戦で姿を消した。再出発した新チームが秋V10を果たし、来春センバツ出場の選考材料となる秋季東北大会(10月20日開幕、宮城)に向けて大きな弾みをつけた。