来春センバツの関東・東京の一般選考枠は6。関東優勝の明秀学園日立(茨城)準優勝の山梨学院、東京優勝の国学院久我山は当確、関東4強の木更津総合(千葉)浦和学院(埼玉)も順当に選ばれるだろう。最後の1枠は、関東8強と東京準優勝の二松学舎大付との比較となる。

関東8強では、東海大相模(神奈川)が1番手とみる。準々決勝で木更津総合に敗れたが、3併殺を奪い、打線も好機をつくった。3点差(1-4)で敗れたが、互角に近い戦いぶり。粘り強さは評価できる。次は、桐生第一(群馬)か。浦和学院に0-5で敗れたが、エース北村が先発しない中、5回まで0-1の僅差だった。

ただ、総合的にみて、関東8強よりも、東京準優勝の二松学舎大付の方が優勢と言えそうだ。決勝は9回2死まで2点リード。最後の最後に逆転サヨナラ負けという、紙一重の勝負だった。さらに、予選を含め、準決勝までコールド勝ちが4試合。投打に危なげない試合を重ねた。17年以来5年ぶりに東京から2校選出の可能性は十分ある。

もっとも、センバツの選考は地域性も考慮される。東京2校より、他に選出がない神奈川、群馬の学校を、という判断もあり得る。いずれにせよ、異なる大会に出た学校同士を比較・選考しないといけない。選考委員会は来年1月28日。委員には、今回も難題が課される。【古川真弥】