国学院久我山は開幕試合で花巻東と対戦する。強い結束力を武器に、都大会では帝京、日大三、二松学舎大付といった強豪たちを力でねじ伏せた。決勝戦を9回逆転サヨナラで勝利した勢いそのままに、全国に挑む。

上田太陽主将(2年)が、期待をかけるのが切り込み隊長の斉藤誠賢外野手(2年)だ。チームの要が「センスがずばぬけてます。1番打者で火を付けてくれる存在で、出塁すると盛り上がります」と、太鼓判を押す。

斉藤は都大会で思う存分に暴れ回った。準々決勝の帝京戦は3打数3安打2打点2四球、準決勝の日大三戦は4打数4安打3打点と、2試合全打席出塁。1番としての仕事を全うしたリードオフマンは「強打の1番というより、チームに火をつける1番です」と胸を張る。自他ともに認める“火付け役”を中心に、神宮大会でも「久我山打線」が再び燃え上がる。