明秀学園日立(茨城)が4年ぶり2度目の出場を決めた。昨秋の関東大会王者は圧倒的な攻撃力を引っ提げて、甲子園で暴れ回る。

【センバツ出場校発表 ライブ速報】はこちら>>

負けをきっかけに強く生まれ変わった。昨夏、優勝候補と期待されながらも、4回戦敗退をきっかけに変わった。夏は徹底的に小技を鍛え、チーム本塁打14の強力打線は機動力も機能。剛と柔を織り交ぜた、多彩な攻撃で関東大会を勝ち上がった。

強力打線の中心は、ハワイ生まれの石川ケニー外野手(2年)と武田一渓内野手(2年)。秋は2人で練習試合も合わせ13本塁打をたたき出した。エース猪俣駿太(2年)も5番に座り「二刀流」を公言。ソフトバンク小久保2軍監督を伯父に持つ小久保快栄内野手(2年)と役者がそろい、どの打者からでも得点できる攻撃力を最大の武器にする。

絶対的エース猪俣は、神宮大会こそ広陵(広島)打線に打ち込まれたが、最速142キロの真っすぐと、フォーク、カットなど多彩な変化球を制球良く投げ込む。ケニーも投手を兼任し、昨秋は左肘の疲労骨折で登板がなかったが、甲子園では2枚看板の1人になりそうだ。

金沢成奉監督は「役者がそろえば、決して手が届かないところじゃないという手応えはある」と、全国制覇へ自信を見せる。新たな明秀学園日立の野球で、頂点へ挑む。