第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の出場32校が発表され、昨秋東北王者で明治神宮大会4強の花巻東(岩手)が、8強入りした18年以来4年ぶり4度目のセンバツ出場を決めた。

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高校通算50本塁打(公式戦12本、練習試合38本)を誇る怪物スラッガー、佐々木麟太郎内野手(1年)が春夏通して甲子園初登場。主将で4番の田代旭捕手(2年)も高校通算41本塁打をマークするなど、どこからでも得点できる超強力打線を武器に頂点を狙う。センバツ出場が決まり、佐々木麟は「とにかくうれしいのが1番。日本一の目標があるので、そこに向けて準備したい」と力を込める。

今大会最注目の佐々木麟は、センバツ出場校を決める重要な参考資料となる昨秋の大会で爆発した。

岩手県大会4試合で16打数6安打、打率3割7分5厘、3本塁打、8打点、5四死球。

東北大会4試合で13打数5安打、打率3割8分5厘、1本塁打、4打点、5四死球。明治神宮大会3試合で10打数6安打、打率6割、2本塁打、9打点、2四死球の好成績を収めた。

昨年12月には中学2年から患っていた両肩の胸郭出口症候群で約2週間入院し手術。センバツに向けて調整を進めている。

東北勢は春夏通して甲子園優勝が1度もなく、花巻東としても初出場だった09年春に菊池雄星投手(マリナーズFA)を擁して準優勝したのが最高成績だ。昨年はOBのエンゼルス大谷翔平投手がア・リーグMVPに輝いた。花巻東の系譜を継ぐ後輩たちも、甲子園初優勝で新たな歴史を刻む。