OB鈴木誠也のサインが飾られた学校正面の入り口に、野太い歓喜の声が響く。

関東・東京の6枠目は、昨秋の東京大会準優勝の二松学舎大付が7年ぶり6度目の出場を決めた。

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市原勝人監督(56)は「相模」の言葉を聞いた瞬間、一時は落選を覚悟したという。

「本当にギリギリまでどっちになるか分からない状況。先ほどの(出場校発表)映像の中でも、最初に関東4校と東京1校が言われた後に、最後に(東海大)相模と二松学舎という中で、相模をひと言目に聞いた瞬間に『終わった』と思いました。それぐらいどっちになるか分からない状況の中で、選手たちは苦しい日々だったと思います」と思いやった。

昨秋の東京大会決勝では、国学院久我山に9回2死までリードしながらサヨナラ負け。

出場を決め、喜びを爆発させた選手には「よく頑張ってぶれずに、厳しい練習を乗り越えてくれた。そういう意味ではいいご褒美」と言った。

冬の期間は、センバツへの思いを込めて練習を積んできた。「あると信じてやろうと。信じてやることが、うまくいかなくても、必ず肥やしになるから。落選した時に人一倍悔しがれるように。うまくいった時には謙虚になれるように。心身を磨こうと。いずれにしても、ごまかさずに、心のままいった方がいいという話はしました」。

ギリギリの出場だからこそ。大会では高い目標を置く。

「関東4校と東京1校は自分たちで勝ち取った。6校目は選んで頂いた立場なので、恩返しできるように。そういう覚悟で、甲子園で勝てるように、優勝できるように頑張らせたいと思います」と誓った。