星稜(石川)に2年ぶり15度目のセンバツ切符が届いた。鍋谷正二校長(57)から吉報が伝わると、室内練習場で待機していた選手たちに笑顔が広がった。

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林和成監督(46)は今大会限りでの勇退が決まっている。ヤクルト奥川を擁して19年夏に準優勝。11年にわたり母校を率いてきた。最後の大舞台が集大成になる。「今のところ、不思議と私自身に特別な感情はないんです。このチームをどう勝たせようか、目の前のことで頭がいっぱい」と落ち着いた様子で話した。

主将の佐々木優太捕手(2年)は「林先生には恩がある。最後に大舞台でできるので、林先生との最後の大会を1試合1試合楽しみたいです」と語った。

昨秋は接戦を拾って勝ち上がり、北信越大会準優勝。県大会は準決勝の遊学館戦、決勝の小松大谷戦とも2点差。北信越大会は東海大諏訪(長野)に5-4、日本文理(新潟)に3-1、富山商に5-4。決勝は敦賀気比(福井)に0-6だった。

2年前は大会自体が中止。センバツの舞台に立てば19年以来3年ぶりになる。そのときは1回戦でいきなり履正社(大阪)との優勝候補対決。現ヤクルトの奥川が驚異の17奪三振で3安打完封した。2回戦は準優勝した習志野(千葉)に敗れた。