星稜(石川)に2年ぶり15度目のセンバツ切符が届いた。昨秋の北信越大会は準優勝。夏の甲子園は準優勝2度の実績があるがセンバツはベスト8が最高。初の頂点を目指す。

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先輩たちの思いを背負って甲子園に立つ。主将の佐々木優太捕手(2年)は「僕たちの代は2年分の先輩たちの思いを背負っている。石川県の代表に恥じないプレーをして、恩返ししたい」と引き締まった表情を見せた。

2学年上の代はセンバツ出場が決まっていたが、直前で大会自体が中止になった。1学年上になる昨夏はさらなる悲劇が襲った。全国レベルの戦力を誇ったが、石川大会中に部員6人に新型コロナ感染者が出て、準々決勝を前に棄権した。林和成監督(46)と3年生は全員が涙に暮れた。中田達也前主将は「甲子園をテレビで見るのがつらかった」と振り返っていた。

試合をせずに終わった3年生のために、昨年11月に引退試合を開催。現役チームとの対戦で全員が出場し、高校野球に区切りをつけた。

 

▽巨人山瀬(星稜OB)「林先生が最後の大会になる。僕たちが高校の時は“必笑”をモットーにやっていた。楽しんでやってもらえればと思います。去年の夏はコロナで出場できなかった。その先輩の気持ちも背負って戦ってほしい」