昨秋の九州大会で4強入りした長崎日大が99年以来、23年ぶり3度目のセンバツ出場を決めた。夏も10年の出場が最後で、チームとして久々の甲子園を勝ち取った。18年秋から指揮を執る平山清一郎監督(42)は就任して初めての甲子園切符だ。「今まで行けなかった卒業生の思いも背負って、ようやく勝ち取った権利だと思う」と喜んだ。

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前任の監督は99年春に沖縄尚学をセンバツ優勝に導き、現在は愛知・黎明を率いる金城孝夫監督(68)だった。平山監督は部長として、金城野球を間近で見てきた。現在も「金城イズム」を引き継ぎ、新チームには選手同士で話し合いをさせ、部員から1人、プレーをあきらめて補助に専任するマネジャーを選出する方式を続けている。平山監督は「マネジャーはチームの柱であり、核です。キャプテンよりも重要。私もチームの中で一番の信頼を置いている」と明かす。

昨秋は九州制覇を目標に掲げながら、準決勝で九州国際大付(福岡)にコールド負けと悔しさを味わった。この冬は個人のレベルアップを掲げて鍛錬を積んだ。平山監督は「久しぶりに長崎日大という名前で、全国で試合ができる。それに向けてしっかり準備していきたい」と気を引き締めた。【山本大地】