日本高野連は21日、第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の臨時運営委員会をオンラインで開き、前回大会に続いて開会式は大会初日に試合を行う6校のみが参加すると発表した。新型コロナウイルス感染状況の見通しが立たないためで、6校は全選手が参加。具体的な式次第やブラスバンドを含めた応援方法などは、3月2日の運営委で決める。

また有観客で行うことも正式に発表。兵庫県では3月6日までまん延防止等重点措置が適用されており、「イベント開催にあたっての方針」に従い、1日の入場者数の上限を2万人として、同2日から前売り入場券(当面は18日から23日までの6日分)を販売。同措置が解除された場合などは、県の方針に応じて追加販売などで対応。1日の入場者数が2万人以上になる可能性もある。

同4日に組み合わせ抽選会をオンライン形式で行う。出場32校の主将がリモートで参加し、選手宣誓は大会初日出場の6校の主将のくじ引きで決定。2校が出場する東京、大阪など6都府県は決勝まで同じ都府県同士が対戦しないよう振り分け、残り20校はフリー抽選となる。

 

◆近年の甲子園大会の開会式

▼20年春 コロナ禍でセンバツが戦後初めて中止に。

▼20年夏 コロナ禍のため、夏の甲子園大会も戦後初の中止となった。甲子園交流試合として、センバツに出場予定だった32校を招待して開催。開会式は開幕戦に出場する花咲徳栄と大分商の選手だけ参加。甲子園の土を集める行為は禁止(後日贈られる)、校歌を歌う際も選手が距離を取り大声は禁止。原則無観客で選手らの保護者、家族5人まで観戦可能。入場行進はなく、招待校の集合写真が大型ビジョンに映し出された。

▼21年春 2年ぶりのセンバツ開催。第1日に出場する6校だけが入場行進し、他の26校は事前に収録した行進の映像をビジョンで流した。行進曲はFoorin「パプリカ」。選手宣誓は仙台育成の島貫丞主将。

▼21年夏 2年ぶりに夏の甲子園大会として開催。開会式は49校全てが参加。行進では場内1周はせず、外野からホームに向かって歩き、掛け声はなしと簡素化。式冒頭で、俳優・歌手の山崎育三郎が「栄冠は君に輝く」を熱唱した。選手たちはマスク着用。選手宣誓は小松大谷の木下仁緒主将。