今秋ドラフト候補で京都国際の左腕エース、森下瑠大(2年)が、新球をひっさげて3季連続の甲子園に乗り込む。

初戦の相手が長崎日大との対戦が決まり「このセンバツが自分の進路にも大きくかかわってくる。自分の評価を高めて、チームの勝利につなげたい」と意気込んだ。

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最速143キロは昨夏から変わらないが、キレと球の重みが確実に増したと対戦する打者から評価される。さらに今冬、習得したのがツーシーム。「球数を考えて、打ち取れる球が欲しかった」。自己流で握りから試行錯誤。ブルペンで試投を重ね、使える球に仕上げてきた。

理想の投手像は楽天の松井裕という。同じ腕で質の高い直球と変化球を投げ分ける。桐光学園時代の12年夏の甲子園で22三振を奪った快投を動画で何度も見たという。

4番打者としても高い評価を受けるが、「自分は投げる方で勝負したい」。二刀流の夢から「一刀流」の現実に。大目標のプロ野球へ突き進む。【実藤健一】