第94回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)に初出場する北海道のクラークが11日、ベンチ入りメンバー18人を発表した。昨秋全道大会はベンチ入りし、明治神宮大会で外れていた吉田暁登内野手(1年)が復帰。「神宮の前に外れて悔しかったので選ばれて、うれしい。まず試合に出るメンバーのサポートが優先。出番があったら、得意の守備で貢献したい」と意気込んだ。

父敦志さん(47)は北海道桜丘(現北海道栄)の元内野手。幼少期から指導を受ける父に真っ先にLINE(ライン)で報告すると、すぐに「おめでとう」と返事が戻ってきた。吉田は「特にボールを取る姿勢は父から学んだ。大舞台でしっかり野球をしている姿を見せたい」と思い描いた。

佐々木啓司監督(66)は「二塁、遊撃、三塁もできる。冬の間に送球の安定感も上がってきた。守備と走塁で期待しているが、最近は打撃もいい」と復帰の理由を説明。他の17人は明治神宮大会から同メンバーで、軸となる選手は大きく変えず、起用の選択肢が多い吉田を背番号17に加え、甲子園初勝利を目指す。

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吉田は苫小牧市生まれも幼稚園年中時に住んでいた福島・浪江町で東日本大震災を経験。福島第1原発がある双葉町の隣町で、すぐに両親の実家がある苫小牧に避難し、その後、幼稚園年長から中3までは新潟・柏崎市で育った。「やりたいことをやらせてもらって行きたい高校にも行かせてもらった。とにかく頑張らないと」。困難を乗り越えてきた心の強さを、聖地で披露する。【永野高輔】