99年以来23年ぶり3度目のセンバツ出場だった長崎日大は、延長13回タイブレークの激闘の末、近江(滋賀)に逆転負けを喫した。

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2-0の9回に同点に追いつかれ、12回まで両校無得点。大会規定により13回からタイブレーク(無死一、二塁から攻撃)に入った。

13回表に適時打や失策、暴投などで4点を献上。一方、長崎日大は無得点に終わった。甲子園初采配だった平山清一郎監督(42)は「バッテリーミスで2点を取られてしまったので、あの2点は余計だったのかもしれませんが、彼らが全力でやったプレー。今の力として受け止めるしかない」と、淡々と話した。

近江は、京都国際が開幕前日の17日に新型コロナの集団感染により出場辞退したことを受け、急きょ出場が決まっていた。長崎日大も対戦相手が直前で変わるなど影響はあったが、平山監督は「うちよりも近江さんが準備をしてくれて、試合をさせていただいたことがありがたかった。相手どうのこうのもありましたけど、うちはやってきたことを発揮するということだけでした」と、感謝した。

先発の種村隼投手(3年)は9回途中2失点の力投を見せ、2番手の川副良太投手(3年)も決勝打を浴びながら最後まで腕を振った。平山監督は「種村はインコースを使いながら、低めにも丁寧に丁寧によく投げてくれた。川副も点は取られましたけど、変化球は持ち味は出してくれたんじゃないかなと思います」と、両投手をかばった。