今春センバツ出場の木更津総合がエース越井颯一郎投手(3年)の好投で中央学院に勝利し、準決勝に進んだ。

先発の越井が伸びのある直球とキレのあるスライダーを制球良く投げ込み、危なげない投球を披露した。唯一の失点は9回、1死から右越え三塁打に遊ゴロの間に1点を許した。越井は「最後の詰めの甘さ。センバツで負けた試合(金光大阪戦)もそうだった。気持ちの面なのか、実力不足なのか。これまで以上に考えなければいけない」と反省したが、9回96球6安打3三振。エースとして存在感の大きさを示した。

センバツ2回戦敗退後、「学習しなければいけない」と、自身の投球を見直した。「今まで、声を出すスタイルだったけど、甲子園で2回失点したところも、声を出して高めに浮いた球を打たれていた。声を止めようと思いました」。トレードマークの「よいしょー」と雄たけびをあげるスタイルを封印。力みがなくなり、制球力が増した。「声を止めて、新しいスタイルでいこうと思って。自分自身は手応えを感じているので、続けていこうと思っています」。甲子園での悔しさを糧に、越井は夏に向けて成長を続けている。