昨秋王者の桐生第一は、前橋育英の打線を止められず準決勝で敗れた。3年ぶりの関東大会出場には届かなかった。

0-0で迎えた1回1死二塁、プロ注目の三塚琉生(るい)外野手(3年)が2球目の内角直球を右翼の芝生席に運ぶ豪快な先制2ランを放った。打った瞬間に分かる完璧な当たり。「直球で押している投手だったので、直球を狙っていました。自分の間で、いいタイミングが取れていた」と振り返った。今大会2本目で高校通算22号。5球団のスカウトが視察に訪れた試合で、長打力をアピールした。

先発の中村駿汰投手(2年)が2回につかまり4連打で5失点。昨秋は背番号1をつけた北村流音(りお)投手(3年)は、3番手で登板し3回を被安打8の4失点と本調子ではなかった。

4人の継投で被安打17の11失点。今泉壮介監督は「守備からいい試合を作らないといけないので、夏までにもう1度、投手を鍛えたい。守備のミスも多かったので、改善していきたい」と話した。