昨秋の兵庫1位、社(やしろ)が逆転勝ちで3位に入った。

社は1点を追う7回、同点として、さらに後藤剣士朗内野手(3年)の中越え二塁打などで5-1と突き放した。

主将の後藤は「焦る展開じゃなかったので落ち着いて守備も攻撃もできた。報徳に負けて少し気持ちが下がるところだが、みんなで意識を高くやれた」と振り返った。3日前の準決勝は報徳学園に1-7と完敗。それでも後藤らが「目指しているのは夏。大事な試合になるぞ」とナインを鼓舞し、3位決定戦に臨んだ。

今年は芝本琳平(3年)堀田柊(3年)の大型右腕2人をそろえた投手陣が自慢だ。芝本の登板はなかったが、先発した年綱皓(としつな・ひかる=2年)が好投し、最後は堀田が締めた。

今春のセンバツ出場は惜しくも逃した。それでも、3月の対外試合解禁の初戦で大阪桐蔭と戦い、1-2と惜敗した。センバツでは大阪桐蔭が優勝し、近畿大会で10-11と惜敗した相手の近江(滋賀)が準優勝。悔しい思いは募ったが、全国レベルでも通用すると自信になった。

群雄割拠の兵庫の夏、本命候補の一角になるのは間違いない。