前橋育英(群馬1位)は毎回走者を出すも、好機を生かせず。7回コールドで完封負けを喫した。

先発の堀慶勝投手(3年)は2回を投げ3安打2失点。「自分の投球で流れを作れなかった。全国レベルのチームに胸を借りるつもりで投げたのに…。もっと厳しく投げていれば」と悔やんだ。

夏に向け、チームが抱える課題は投手力。荒井直樹監督(57)は「打ち返す力はない。打力も強化しなければいけませんが、まずは投手が抑えることが一番」と話す。選手たちも、それは十分受け止めている。今年は試合後、全体ミーティングが終わった後、投手ミーティングを開き、反省を共有。堀は「お互いの長所を認めて、自分の投球にも生かすようにしました」と、この試合でも2回1死二塁で、真っすぐで見逃し三振に仕留め「エースの生方のように、強気で攻められました」と、敗戦にも収穫を手にした。

夏の大会まであと少し。「夏は、今日以上の投球をして、周りから信頼される投手になりたいです」とこの敗戦を糧に、成長を誓った。