第104回全国高校野球選手権南北海道大会の組み合わせ抽選が7日、札幌市内で行われた。

【展望】

プロ注目腕擁する4校と、今春北海道大会準優勝の北照、昨春夏甲子園出場の北海を含めた6校が中心になる。

まずは東海大札幌の150キロ左腕、門別啓人(3年)が大会初日16日の第2試合で登場。北星学園大付と対戦する。春季北海道大会に出場し、攻守とも力のある相手に、どう対峙(たいじ)するか注目される。

同日第3試合に登場する知内の147キロ左腕、坂本拓己(3年)は札幌龍谷学園と対戦する。奥尻島出身の快腕が、知内町出身の歌手北島三郎の名曲「まつり」のメロディーに乗って、夏初の甲子園を目指す。

日本ハム根本悠楓投手(19)の母校、苫小牧中央の最速151キロ右腕、斉藤優汰(3年)は3日目18日の第1試合で、南北北海道大会で今夏、最も出場ブランクの長い14年ぶり出場の酪農学園大とわの森三愛と対戦する。強化指定部になった20年に入部した現3年生が主力。能力の高い選手がそろっており、好投手から先に得点を奪えれば、面白い展開になる。

札幌大谷の148キロ左腕、森谷大誠(3年)は、北海道屈指の進学校で13年ぶり出場の札幌北と対戦する。研究熱心な公立校が、力強いストレートにシンカーも駆使する左腕をどう分析して臨むのか、見ものだ。

今春準優勝の北照は初戦の最後に、札幌創成と対戦する。気迫のこもった投球が売りの中鉢大喬(3年)と、制球力の高い上川貴之(2年)の両右腕が好調。打線も小樽地区予選7打数7安打で打率10割の西浦真平一塁手(3年)や、主将の谷口魁(かい)捕手(3年)、弟の塁遊撃手(2年)の兄弟も、そろって打率6割を超えており、投打のバランスが取れている。

東海大札幌、知内、苫小牧中央、札幌大谷、北照の5校に、昨春夏と連続で甲子園出場し、最多40度目の夏を狙う北海が、どう絡んでいくか。春季北海道大会王者の札幌第一が地区予選で敗退しており、本命不在の激しいバトルになりそうだ。