園部が「ほめる野球」で初戦をものにした。初回に先制点を奪われたが、3回に中川立希(りつき)(3年)の犠牲フライで勝ち越し。その後追いつかれるも6回、大林遼太郎主将(3年)が初球の内角直球をたたき、レフト線への勝ち越し適時二塁打となった。

大林主将はこの日4打数4安打1打点。勝ち越し打について「初球は絶対振ろうと思った」と振り返った。

試合途中には足をつるアクシデントで治療を受けたが、プレーは続行。「自分がベンチに入るとチームを引っ張っていけるか不安だった。なんとか治そうとした」。

ベンチの選手は15人で、そのうち3年生は5人。少ない人数の中で掲げたチームテーマは「2回褒める」だった。

良い雰囲気で野球をするために話し合いの中で生まれたテーマ。好プレーが生まれた直後、そしてベンチに帰った際の2回きっちり褒めるという取り組み。主将は「絶対に雰囲気をこわさないようにチーム作りをしてきました」と話した。

次戦はこの日、同球場の1試合目で大勝した乙訓との対戦になる。

主将は「相手は強いが、自分たちのプレースタイルは崩さず『2回褒める』を徹底する。悔いの無い試合をしたい」と意気込んだ。

稲川佳祐監督(35)は「秋に比べて成長した。3年生が本当に良く頑張っている」と選手の成長を喜んでいた。【波部俊之介】