<高校野球奈良大会:天理9-0関西中央(7回コールド)>◇14日◇2回戦◇佐藤薬品スタジアム

5年ぶりの夏切符を狙う天理が9-0で初戦を突破した。

0-0で迎えた3回、主将の戸井零士遊撃手(3年)のセンター深くへの先制犠飛などで2点を奪った。 5回には2本の本塁打などで6点を追加。9安打9得点で大勝を飾った。

中村良二監督(54)は「みんな緊張していた。先取点、2点目をとったところでほぐれた」と振り返る。

戸井は「夏前の練習試合ではホームランも出ている。いい形で状態は上がってきている」と自身の手応えを話した。

181センチで右打ちの大型内野手として、今秋のドラフト候補にも挙がっている。目標の選手は同じ右打ちの浅村栄斗(現楽天)。動画などを見てフォームの参考にしているという。「浅村選手のような強い体を作ってブレない軸を作りたい」。

この日、同球場にはNPB4球団のスカウトが視察。阪神スカウトは「センバツの良いフォームに戻ってきた。右打ちの内野手は少ない」と言及した。

主将の肩書も背負う17歳は「去年(の夏)はついていくという気持ちだったが、今は引っ張っていくという気持ちに変わった」と中心選手としての自覚を口にした。

進学理由の1つに「5年前の(夏の)甲子園がすごくかっこよかった」と4強入りした17年夏を挙げた。 チームの目標は「まずは4年出ていない(夏の)甲子園に立つこと」。

主将として、中学時代憧れた舞台を目指す。【波部俊之介】

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