高校通算74本塁打の花巻東の2年生スラッガー、佐々木麟太郎内野手の夏が終わった。

岩手大会準決勝に「3番一塁」で先発。

盛岡中央のプロ注目の最速152キロ右腕、斎藤響介投手(3年)と対戦し、第1打席は右前打、第2打席は中飛、第3打席は右前打、第4打席は右飛と2安打を放ったが勝利には届かなかった。

試合後は涙を流す選手たちの横で、厳しい表情のまま、盛岡中央の校歌を聞いた。一塁側のベンチに戻ると、両手をついてうなだれた。

花巻東は3回に2点の先制を許すと4回に5番小沢修外野手(3年)のソロで1点差に迫り、続く5回に追いついた。同点のまま終盤に入ったが、7回に1点の勝ち越しを許した。

佐々木麟は初の甲子園となった今春のセンバツでは市和歌山相手に初戦敗退。4打数無安打2三振と結果が出なかった。

岩手大会準々決勝の水沢戦で今夏1号となる高通算74号を放っていたが、聖地にはあと2勝届かず。チームも盛岡中央の好投手、斎藤を打ち崩せずに完投を許し、3年ぶりの夏の甲子園を逃した。

佐々木洋監督(46)は準決勝敗退に「正直、実感がわかない。素晴らしい選手たちで、いい子たちで最高のチームだった。まだまだ彼らと長く試合をしたかった」と話した。

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