日本文理が延長の激戦をサヨナラ勝ちで制し、3大会連続、夏県内最多となる12度目の甲子園出場を決めた。

1-1の延長11回裏2死三塁で4番打者は敬遠の四球。帝京長岡ベンチは5番玉木聖右翼手(3年)との勝負を選択した。ここまで4打数3三振の玉木だったが、右中間を破り、サヨナラの走者を迎え入れた。

決勝はともにプロ注目の日本文理・田中晴也(3年)と帝京長岡・茨木秀俊投手(3年)の本格右腕対決。9回までにともに7奪三振と1歩も引かない投げ合いで延長戦に突入していた。

準決勝の中越戦で延長12回181球で完投の茨木秀は力尽きた。元日本ハム投手の芝草宇宙監督(52)は、チームを初の決勝まで導いたが、甲子園にあと1歩届かなかった。

 

◆日本文理 1984年(昭59)創立の私立校。普通科。生徒数は838人(女子288人)。野球部も同年に創部。部員115人(マネジャー5人)。甲子園出場は春5度、夏は12度目。09年夏に準優勝、14年夏はベスト4。主な野球部OBはヤクルト鈴木裕太ら。所在地は新潟市西区新通1072。田中利夫校長。