日大三の松藤孝介投手(3年)が、背番号1の責任を果たした。

9回2死一塁、左飛で試合終了。笑顔で、少しぎこちないガッツポーズになった。125球、被安打7の2失点(自責1)で完投。同校が11年夏の甲子園決勝で光星学院(現八戸学院光星)に勝ち、優勝する動画を何度も見てきた。「あの瞬間が大好き。三振を取って、みんながマウンドに集まるのが憧れ。今日は最後レフトフライでうまくガッツポーズできなかったので、それは甲子園でできたらいいな」と笑った。

今春まで背番号1を着けた矢後和也投手(3年)がケガで出遅れ、登板なし。代わりに背番号1を背負い「矢後じゃなくて、松藤がエースだって思ってもらえるようにしたい」と腕を振った。決勝の前には「頑張れ。うしろにつなげよ」と送り出され、松藤は「力になりました」と明かした。仲間と一緒に、甲子園も戦う。

 

▽DeNA桜井 甲子園出場、おめでとうございます。三高らしく、真っ向勝負で小倉監督とともに力を出し切ってほしいです。

▽四国IL香川・近藤一樹(元オリックス、ヤクルトなど。日大三で01年夏の甲子園初優勝メンバー)「コロナ禍で、調整が難しかったと思います。西東京を勝ち上がった経験を自信にして、今までやってきたことを甲子園でも出せるように頑張ってください」

 

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