第30回U18W杯(9月9~18日、米国フロリダ州)に参加する高校日本代表の投打の軸として、近江(滋賀)・山田陽翔(はると)投手(3年)、高松商(香川)・浅野翔吾外野手(3年)が有力候補に挙がっていることが17日、分かった。メンバーは第104回全国高校野球選手権大会の期間中に発表される。

3月31日の第1次候補発表の際、馬淵史郎代表監督(66=明徳義塾)は「投手を中心とした堅い守りで失点を最小限にし、機動力と小技で少ないチャンスを得点に結びつける野球を目指します」と語っていた。代表監督の構想を体現するのが山田、浅野らだ。

ともにチームを8強にけん引。山田は今大会3試合で防御率は1・88と安定。4番としても2回戦・鶴岡東(山形)戦で決勝打、3回戦・海星(長崎)戦で満塁弾を放ち、勝利を決定づけた。2年夏の甲子園から打力で注目された浅野は、初戦の佐久長聖(長野)戦で2打席連続アーチ。3回戦・九州国際大付(福岡)戦で高い走力を見せつけ、ドラフト1位候補に躍り出た。また、甲子園通算5本塁打の大阪桐蔭・松尾汐恩(しおん)捕手(3年)らも代表入りが有力視される。世代を代表する選手を軸に、多彩な能力を備えた馬淵JAPANができあがる。